秋 葉 宮
 田口町字新町に、寛政4年(1792)に造られた石宮型の秋葉宮(秋葉山供養塔)がある。
秋葉山は静岡県にあり、この山上近くにある秋葉寺内に祀られている三尺坊は、火防の神として知られている。この三尺坊を一般に秋葉山あるいは秋葉山大権現と呼んでおり、各地の人々の厚い信仰を受けている。秋葉山を信仰する人々は、秋葉山にお参りして帰村したが、それぞれの町や村にも秋葉山の供養塔を造り、ここにも普段お参りできるようにした。

天 王 宮
 秋葉宮と並んで建てられている。文政3年(1820)に造られたものであり、天王宮は八坂神社ともいわれ、厄病除けの神様が祀られている。
 昔から7月14日にお祭りをしてきた。今では田口と関根の新町の人たちによってお祭りが行われている。14日の朝から、世話人の家に集まり、竹と紙できれいなお飾りをつくり、でき上がったお飾りは天王様に供えられ、お祓いを受け、15日の朝、家々に配られる。
 14日の夜には、子どもたちが花火を上げるなど、お祭りは毎年行われてきたが、ある年、都合でお祭りを休んだ人たちがいた。するとその年、その土地の人たちの中に、怪我をしたり、良くないことが起こった人がたくさん出たため、これはきっと、天王様の祟りではないかと考える人もおり、それからは毎年、休むことなくお祭りをしていると云う。



※写真:左の石燈籠が石尊宮、右のお飾りがある方の右が天王宮、左が秋葉宮
場所は、渋川バイパス関根ボックス南の信号機のある交差点南東
(バイパス工事に伴って現在地に移設安置された)